稲の作付地域の判別


  合成開口レーダ(SAR)は、天候に関係なく観測ができ、地表面の凹凸の状態に敏感に反応するという特徴があります。この特徴を利用すると、田植え前後SARデータを用いることにより、稲が作付けされた地域を早い時期に調べることができます。下の例は、ERS-1とRADARSATのSARデータを用いて、東広島市全域の作付地域を検出した結果を示しています。

(解析: HIT, ERS-1/SAR画像: (C)ESA/ERS 1993, RADARSAT画像: NASDA/(C)CSA/RSI 1999)

ERS-1/SARデータによる1993年の稲の作付地域
ERS-1/SARデータによる1993年の稲の作付地域 田植え前後のERS-1/SARデータの重ね合わせ画像
RADARSATファインモードデータによる1999年の稲の作付地域
RADARSATファインモードデータによる1999年の稲の作付地域